前面道路側の外観は、白壁と板壁とで構成し、開口部を少なくすることにより、プライバシーを確保しつつ、一歩中に入ると雄大な赤城山を望める空間構成としました。初めてプランを提案した時、「白壁と木で包まれた箱型の外観に魅せられました」と建主さんから嬉しいお言葉を戴きました。

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玄関は少し広めにつくり、エントランスホール兼ギャラリーとしました。土間部分の床仕上げは、日本の伝統美、黒いぶしの『敷瓦』。玄関の正面にはベンチを設けております。靴を脱ぎ履ぎする際に座れるよう、高齢者対応で提案しました。

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床框・床板は漆黒の『漆』。床柱は天然磨き丸太(杉)の無塗装。落とし掛けは見付をスッキリ見せる『刃掛け(はっかけ)』加工。床の間の背面壁は、収納扉の『青』と色合わせした特注色の珪藻土。天井は、落着きと高級感漂う神代色の亀甲模様の『網代天井』です。

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2階に上がって、LDKの様子。建主さんからの要望は、調理しながら赤城山が見えるキッチン。もちろん拘りのオリジナル。面材は天然木浮造り仕上げ。開口部は、住宅用の既成サッシでは施主の要望に応えられないので、木製特注のオリジナルで制作。天井は『煤竹』。職人さんが手間を掛けた美しい天井です。

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バルコニーは床、庇とも一間(1820mm)飛び出しております。庇の出が大きいので、夏場の日よけ対策になります。軒天の仕上げはLDK同様、煤竹。枠周りはフレームレスな納まりで、空間が分断されず、一体感があり、より大きく感じます。

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浴室は、疲れを癒す場所。拘りたいものです。床は十和田石、天井はヒバ、テラス軒天は煤竹、これらの素材を引き立たせるため、壁は真っ黒いタイル貼りとしました。『木と石』の自然の風合いを活かした浴槽。まさしく、自宅で愉しむ旅館のお風呂です。

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アプローチの夕景の様子。本住宅は、前面道路側からのプライバシーを確保しつつ、一歩中に入ると雄大な赤城山を望める演出としています。そんな内部空間に入った時の感動を高めるためには、アプローチの計画も重要と考えます。ライトアップによる白壁に映し出されたモミジの影に心和みます。

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